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cinema 8

こんにちは、刈谷梨です。

半年ぶりの映画はロードショーのこれ

「駆け込み女と駆け出し男」

kakekomi

時は天保12年、べべん。
老中水野忠邦の質素倹約令で世の中の楽しみが取り締りにより
どんどんなくなり出した頃でございます。べべんべん。
と、軽妙に進めたいですがここまで。
テンポの良いセリフと語り口と、
大泉洋はじめ出て来る役者の達者さに楽しくなります。

個人的にとてもツボに入ったセリフの一つに
「里見八犬伝の最終巻を読まずに死ねない」
と言うのがありますが、
この小説も取締りの対象だったんですね。

この頃の離婚事情としては
夫から離縁状(理由を書いて妻に渡す書状)を出せるが
どんなにひどい夫でも妻の方からは出せません。
また、これがないと妻は再婚できなかったそうです。

今は紫陽花で有名な東慶寺はその昔、
離縁状を望む女たちの唯一の希望でした。
ここに籠って2年過せば離縁状を貰うことができるという尼寺。

入るにも格付料で扱いが変わるとか
尼寺でも武芸の鍛錬があったとか
江戸時代のの銭湯とか
なるほど知識も満載ですが、
劇中の2人の女性を中心に
この時代の人々の暮らしが生き生きと身近に感じられます。
なるほどさすが井上ひさしの原作です。
そして、山寺の四季の景色。

まだ観てなかったらぜひご覧ください。
久々に「みてよかったな」と思えた映画です。
明るく晴れやかな気分になれまするる。

 

蛇足
ところで、はるか昔(20数年前)訪れた東慶寺はこんなだっけ?
と己の忘却力に慄きつつ見てましたが、
ロケ地は別、兵庫県姫路の圓教寺だそう。
ラストサムライのロケもここだったそうです。

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